PROJECT STORY 01

八重洲再開発プロジェクト

INTRODUCTION

東京建物では今、東京・八重洲での大規模な再開発プロジェクトを進めています。
この再開発プロジェクトには開発段階から東京不動産管理が参画し、スムーズなビルの運営・管理手法を提案。超高層複合ビルの竣工後には、その運営・管理を担うこととなります。
このプロジェクトストーリーでは、東京不動産管理の八重洲再開発に関わる取り組みをご紹介します。

Vol.01

プロジェクト立ち上げ

MEMBER

  • 取締役専務 執行役員 管理本部長 稲田史夫

    取締役 専務執行役員
    管理本部長

    稲田 史夫

  • 取締役 執行役員 事業本部長 園部稔雄

    取締役 執行役員
    事業本部長

    園部 稔雄

  • 執行役員 八重洲支社長 兼 営業第2部長 渡邊範明

    執行役員
    八重洲支社長 兼 営業第2部長

    渡邊 範明

  • 事業企画部 係長 永嶋伸章

    事業企画部
    係長

    永嶋 伸章

再開発で生まれる超高層ビルで、
進化した東京不動産管理の
姿を見せる

親会社である東京建物が進めている八重洲再開発プロジェクトで建設されるのは、東京駅直結のアクセス性を備えた地上51階の超高層ビル。オフィスや店舗、大型劇場、カンファレンス施設、医療施設、バスターミナルが備えられた複合施設となる計画です。これだけ大規模で、多様な施設が入るビルを運営していくには、相当に高度な管理技術やノウハウが不可欠となります。労働人口の減少に適応した省力化を実現しながら、その運営・管理を担っていくのが東京不動産管理です。

「時代が大きく変化しているなかで、当社では競争力のさらなる強化に向けた2つの取り組みを進めています。ひとつはDXを推進し、先進技術を取り入れた管理手法を確立すること。長年培ってきたノウハウ・知見・経験をベースに、最新のAI技術などを積極的に、かつ大胆に導入することで、効率的で高度な運営・管理を実現していきます。そして、もうひとつが『設備管理と工事の融合』を実現した強固な組織体制の構築です。当社の設備管理部門と工事部門の連携を強めることで、両部門が相乗効果をさらに発揮させ、強みを強化できると考えています。こうした取り組みの成果を披露する最初の大きな舞台が、八重洲再開発で誕生する超高層複合ビルなのです」(稲田)

部門横断の2025PTを発足。
先進技術の実証実験を推進

最新のデジタル技術やAI技術を取り入れた管理手法の開発は、東京不動産管理が単独で推進しているわけではありません。技術開発や試験運用は、東京建物と連携しながら進めています。そして、東京建物の責任者として、いち早く先進的なテクノロジーの実証実験を進めていたのが、現在は東京不動産管理の取締役を務める園部です。
「東京建物では、2019年ごろから先進的なテクノロジーを実装するためのチームを組織し、DXに関連したさまざまな実証実験を始めました。最新のテクノロジーを建物で試験運用するには当然、管理を担う東京不動産管理と共同で進めていくことになります。だから、当時は東京不動産管理に膨大な数のお願いをしていました。無理な依頼をして迷惑をかけたかもしれません(笑)」(園部)

様々な要請に対応するため、東京不動産管理の各部門において先進技術の活用を目的とした分科会が組織されました。さらに、取り組みをより強力に推進するために部門横断的なチームが必要と判断し、2022年4月に2025PT(2025プロジェクトチーム)を発足させました。
2025PTは、八重洲の超高層複合ビル(2025年度竣工予定)の管理をひとつの到達点とし、新たな管理手法を確立するための組織です。各部門からメンバーが参加し、連携を深めながらさまざまな施策を進めています。

2025PTが主導し、現在は東京不動産管理が管理を担う各所のビルで、さまざまなDX施策を実証中です。
「実証実験を進めている技術のひとつに、検針作業を効率化できる管理ロイドがあります。この管理ロイドはスマートフォンのカメラを使うことで指示値を自動検知できます。従来はメーターを見て読みあげる人と、それを入力する人の2人体制で作業をしていたのが、スマートフォンがあればひとりで検針できるようになるので大幅な効率化が可能になります。現在、目視で検針している100棟を超えるビルも切り替えを決定しており、順次移行しています。他にも、不審者の侵入や敷地内での異常を自動検知するAIカメラの実証実験なども進行中です。それらを駆使することで、超高層複合ビルでも当初の想定を大幅に下回る人数で管理できる目処が立ってきています」(永島)

また、蓄積されている社内データやビルから取得できる様々なデータを有効活用するための環境や体制構築を進めています。「たとえば、今は設備管理部門や工事部門がそれぞれ独自に蓄積しているデータを、共有できるようにする予定です。そうすることで、設備に不具合が生じれば、過去のデータからAIが原因を推定できるような体制を整えたいと考えています。また、同じビルで起きていることは警備や清掃、工事についてのすべての情報が共有されて、より強固に連携を取っていけるようにし、データを最大限に活用して最適解を導き出せる仕組みをつくっていきます。掃除ロボットで行った清掃の結果なども客観的に示せれば、お客様の満足度向上につながっていくはずなので、データはさまざまな用途で幅広く活用できるはずです」(園部)

「設備管理と工事の融合」に向け、
八重洲支社を新たに設立

「設備管理と工事の融合」を実現した組織構築の推進を決意したものの、別組織として存在してきた両部門を深く融合させることは簡単ではありません。
「全社で一気に2つの部門を融合させれば、いろんな問題が発生し、混乱が生じてしまうでしょう。まずは、規模が限定された小さな組織のなかで、両部門のメンバーが“ひとつ屋根の下”で業務を進める。そうすれば、ひとりの責任者のもとで設備管理と工事のメンバーが動くことになり、課題の洗い出しもできる。融合を実現するための実践的な検証が行えるわけです」(稲田)

そうした理由もあって2024年1月に設立されたのが八重洲支社。八重洲の超高層複合ビルの管理を担う支社でもあります。この重要な支社の支社長を任されたのが、2025PTのメンバーでもある渡邊です。支社の設立から間もないなかでも、設備管理部門と工事部門のメンバーが同じフロアで、ともに業務に取り組むことでの変化を感じているそうです。
「まずは、部門間によるコミュニケーションが圧倒的に増えました。その結果、両部門がどのような意識や考えをもって業務に取り組んでいるのかを理解できるようになってきています。
今後は部門間での勉強会の開催なども考えていますし、密に連携することで、より相乗効果を生むのではないかと思います。まだ八重洲支社が発足して数ヵ月なので目に見えるような成果は生まれてはいませんが、八重洲再開発プロジェクトの竣工に向けて、『設備管理と工事の融合』を大きく推進していけるはずです」(渡邊)

八重洲再開発プロジェクトは、
ゴールではなくスタート

AI技術の活用や新たな組織体制の構築による成果は、今後さまざまな領域で示せるはずだと2025PTのメンバーは自信をのぞかせます。
「私たちが現在進めている取り組みのゴールが八重洲に誕生する超高層ビルなのではありません。むしろスタートと言えます。東京建物が進めている呉服橋や渋谷での大規模な再開発プロジェクトでも、取り組みの成果は活かされるはずです」(稲田)

そして最後に、今後の不動産管理のあり方や東京不動産管理の未来を担う人材について話してくれました。
「どれだけ最先端の技術を用いて管理を効率化・高度化しても、最終的に責任をもって判断するのは人間です。だからこそ、当社はこれからも優秀な人材の採用に力を入れていきますし、人材教育も強化します。なので、チャレンジングな姿勢をもつ人、いろんなことに興味をもてる人には、ぜひ当社に入社していただきたいですね。私たちも人を育てるための最大限の努力を続けていきますので、心配せずに飛び込んできてください」(渡邊)

COMING SOON!

  • Vol.02

    プロジェクト状況

  • Vol.03

    プロジェクト完遂